HEROES／ヒーローズは、NBCで放送された、
アメリカのサイエンスフィクションドラマシリーズです。
2006年９月25日から2010年２月８日まで、４シーズン放送されました。
一見、普通の人が、実は超人的なパワーを持っているという事を自覚して、
彼らの生活の中で、どのような変化をもたらすか、という事を描いています。
主人公のヒロナカムラは日系アメリカ人ですが、
彼は時間の空間を移動したり、止めたりする能力があります。
子供の頃から聞いていた物語、歴史の世界にまで遡って、
実はその物語に、彼自身が大きく関わっていた事を知ります。
クレアベネットという女子高校生は、
体を傷つけてもすぐに修復されてしまうという特異体質を持っています。
チアリーダーとして、普通の学生生活を送る一方で、
こうした特異な部分をかくしながら、生活をしています。
ニューヨーク在住の画家、アイザックメンデスは、
絵を書いているうちにトランス状態になり、
描いた絵は、未来の出来事を的確に描いています。
彼の予知による絵には、ヒロやクレアをはじめとする
特異体質、能力者にまつわる出来事が描かれています。
アイザックの恋人であり、画商であるシモーヌドゥボーは、
彼のその能力を見抜きました。
人の能力を吸収する能力のあるピーターぺトレリ。
複数の性格が混在するニキ等、
様々な登場人物が特異名能力に翻弄されながら、
次第にそれぞれの人生が絡み合ってゆく。
そこには、闇で操る組織があるのです。
ザカリー・クイントは1977年6月2日にペンシルバニア州にて生まれました。
舞台で活躍し、また、『24 ―TWENTY FOUR―』、『CSI:科学捜査班』等、数多くのテレビドラマにも出演しています。映画では若い頃のスポック役で『スタートレック』に出演しました。
ザカリー・クイントが演じているのはサイラーと呼ばれる、能力者を狙う連続殺人鬼です。
ガブリエル・グレイという名前がちゃんとありますが、能力を得てからは、サイラーと名乗っています。
彼は物事を見るだけでその仕組み等を理解する能力を持っています。
最初はそれを特殊能力だとは思わず、時計の修理に生かしていました。
チャンドラ博士と出会ってからは、能力者の脳を見るだけで、その能力を把握し、自分のものにするようになり、欲望のままに能力者を殺害するようになりました。
やがては脳を見なくても相手に感情移入することで能力を得ることができるようになっていきます。
正に悪役なのですが、善と悪との間で揺れ動き、様々な能力を得ていく過程で遂には体も心も別人になるなど、目が離せない人物です。
マイロ・ヴィンティミリアは、1977年7月8日にカリフォルニア州で生まれました。
イタリアを始め、イギリスやフランス等多様な民族の血を引いており、名字もイタリアの地名に由来しています。
これまでの主な出演作は、『ギルモア・ガールズ』、『ロッキー・ザ・ファイナル』、『アーマード 武装地帯』等です。
マイロ・ヴィンティミリアが演じているピーター・ペトレリはホスピスで働く看護師でした。
空を飛ぶリアルな夢を見たピーターは、自分が実際に空を飛ぶことができるのではないかと思うようになります。
やがて、他人の能力を吸収し、自分のものにすることができる、いわゆる共感能力を持っていることが分かり、その能力を武器に宿敵サイラーと闘います。
自分の持つ能力が核爆発を引き起こしてしまうことを知り、能力をコントロールしようと苦慮します。
少しずつ能力を身に着けて成長していくピーターの姿は今までにないヒーロー像といえるでしょう。
マシ・オカは1974年12月27日に日本で生まれました。
生後間もなく両親が離婚し、6歳の時に母親とアメリカに渡りました。
ＩＱが180以上もあり、天才児としてタイム誌の表紙を飾ったこともあります。
ブラウン大学で数学等を学び、卒業後はジョージ・ルーカスの会社で特殊効果のプログラマーの仕事をしていました。
同時に俳優も目指しており、コメディドラマ等に出演するようになりました。
日本ではそれほど知名度はありませんが、アメリカでは非常によく知られた日本人俳優です。
これまでの主な出演作は、『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』、『燃えよ！ピンポン』、『ギルモア・ガールズ』等です。
マシ・オカ演じるヒロ・ナカムラは、東京で働くサラリーマンです。
時間を止めたり、時間と空間を自由に行き来することができる能力を持っています。
彼も自分の能力を使い、同僚のアンドウと共に世界を救うために立ち上がります。
ここ一番で「ヤッター」と叫んだり、何かとコミカルな言動が多く、オタク系の日本人役として人気を得ました。
ヘイデン・パネッティーアは1989年8月21日にニューヨークで生まれました。
子供時代からモデルやＣＭ等芸能活動を始めました。
声優としても評価されており、『バグズ・ライフ』等に出演しています。
また、『マリー・アントワネットの首飾り』、『プリティ・ヘレン』、『スクリーム4: ネクスト・ジェネレーション』、『ニューイヤーズ・イブ』等の映画にも出演しています。
ヘイデン・パネッティーア演じるクレア・ベネットは、ベネット家の長女です。
怪我をしても数秒で治る体質で、どんな目に遭おうともほとんど不死といえる能力の持ち主です。
普通の少女として暮らしていましたが、大学のルームメイトの死など周囲で不可解な出来事が起こり始め、否応なしに闘いに巻き込まれていきます。
後に、実は彼女はピーターの兄、ネイサン・ペトレリの娘だったと明かされます。
エイドリアン・パスダーは、1965年4月30日にマサチューセッツ州で生まれました。
イラン人の父親とドイツ人の母親を持っています。
高校時代から演劇の世界に入り、俳優になるために大学を中退しました。
これまでの主な出演作は、『トップガン』、『トワイライト・ゾーン』、『デスパレートな妻たち』等です。
エイドリアン・パスダーが演じるネイサン・ペトレリはピーターの兄で、元下院議員です。
弟ピーターとは対照的な性格で、現実主義の野心家です。
飛行能力を持っていますが、あまり表に出さないようにしていました。
その後、ピーター同様、闘いに身を投じていくことになりますが、冷徹で自己中心的なところがあり、ピーターと対立する場面も多々あります。
優れた能力を持ちながら、今一つ、彼はヒーローになりきれずに終わってしまった存在のように感じました。
センディル・ラママーシーは1974年5月17日にイリノイ州で生まれました。
元々は医師志望でしたが、大学在学中に俳優に目標を変え、ロンドンへ留学しました。
これまでの主な出演作は、『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』、『NUMBERS 天才数学者の事件ファイル』等です。
センディル・ラママーシー演じるモヒンダー・スレシュはインドの大学で遺伝学の教授をしています。
ニューヨークで特殊能力についての研究をしていた父親が謎の死を遂げたため、父の死の真相を探るとともに、研究も引き継ぐことに。
また、姉がいたのですが、能力者にのみ感染する病で亡くなっており、自分がその抗体を持っていることが分かります。
彼の父がしていた研究をめぐって組織に利用され、非情な運命に翻弄されていくモヒンダー。
彼の持つ能力は虫のように五感が発達し、高く跳躍したり、繭を作ったりできるというものですが、その能力も薬を飲むことで得られたものであり、副作用に苦しむなど、他の能力者とはやや異なる存在といえるでしょう。
アリ・ラーターは1976年2月28日にニュージャージーで生まれました。
十代の頃からモデルとして活動しており、その後女優の道へ進みました。
これまでの主な出演作は『ファイナル・デスティネーション』、『キューティ・ブロンド』、『バイオハザードⅢ』等です。
アリ・ラーター演じるトレイシー・ストラウスはネイサンの元で政治アドバイザーを務めていました。
自己中心的なところがある、やや冷たい女性です。
彼女には自分が触ったものを凍らせることができる能力があり、そのため捕えられそうになります。
後に能力を発達させ、体を水のように変化させたりもできるようになり、ほぼ不死身の状態になります。
実はニキとは三つ子の姉妹です。別々に育てられたため、お互いのことを知ることなく暮らしていました。
しかし、ニキの息子のマイカが危機に陥った時身を挺して助けるシーンには、肉親としての情を感じました。
グレッグ・グランバーグは、1966年7月11日にロサンゼルスで生まれました。
『フェリシティの青春』等のテレビドラマに出演し、一躍有名になりました。
これまでの主な出演作は、『フォーエヴァー・ヤング 時を越えた告白』、『インビジブル』、『ミッション:インポッシブル3』等です。
グレッグ・グランバーグ演じるマット・パークマンは警察官です。
テレパシーの能力を持ち、他人の考えを読み取ることができます。それだけでなく、逆に自分の考えを相手の心に直接伝えることもできます。
後に、他人の記憶を操作するなどの高度な技も取得します。
他にも、自分の考えを他人に植え付けることや、夢の中に入っていくことができます。
他の能力者と違い物理的な力ではありませんが、人の心を操れるというのは、もしかすると最強の能力ではないかと感じさせられました。
ジャック・コールマンは1958年2月21日にペンシルバニア州で生まれました。
『CSI: Miami』等、数多くのドラマに出演しています。
ジャックはクレアの養父であるノア・ベネットを演じています。
表向きは製紙会社で働く会社員ですが、裏では組織に所属して超能力者の調査をしています。
その後、家族を守るために組織を裏切り、敵に回すことになります。
彼自身は能力を持っていませんが、その代わりに、他人の記憶を消すことができる、部下のハイチ人と共に行動しています。
特殊な能力を持ってはいませんが、組織によって超能力者と対峙できるよう訓練されたことにより、かなりの戦闘能力を備えているようです。
