プリズン・ブレイクはアメリカの脱獄ドラマ。
紆余曲折があり、2003年の企画から、
一年がたった2004年にFOXで放送が実現しました。
両親がいなくなり、施設や里親を転々とした少年時代を過ごした兄弟、
リンカーンバローズとマイケルスコフィールド。
ある日、女性副大統領キャロラインレイノルドの弟テレンススティードナムを、殺害した容疑で兄のリンカーンが逮捕されてしまいます。
逮捕されても殺害を認めない、リンカーン。
はじめは、素行のよろしくない兄を、
弟のマイケルは信じる事ができないでいましたが、
幼なじみの、かつて兄の恋人だったベロニカドノヴァンから、
マイケルの学費等を工面していたのは、母親の死亡保険金からではなく、
リンカーンが工面していた事を知ります。
素行が悪く見えたのは、お金を工面するために、
教養の高くないリンカーンが、危ない橋を渡っていたのです。
優秀な構造工学者であるマイケルは、
兄が収容されているのが、自らが設計したフォックスリバー刑務所と知り、
全身に刑務所の構造を入れ墨し、
自分自身もフォックスリバーに収容されるように銀行強盗を装いました。
兄とともに脱獄を計る為です。
リンカーンバローズの逮捕を巡る政治的な陰謀や、
フォックスリバー刑務所からの脱獄。
刑務所内での荒々しい囚人たちとのやり取りや、
心繋がる人間的な交流が絶妙なバランスで、描かれています。
ウェントワース・ミラーは 1972年6月2日 生まれの俳優です。
生まれはイギリスですが、育ったのはアメリカです。
プリンストン大学を卒業した後は一時、製作会社で働いていました。
これまでに、『白いカラス』や『ER緊急救命室』等に出演しています。
ドラマ中では主人公であるマイケル・スコフィールドを演じています。
元々は建築技師をしていましたが、強盗の罪でフォックス・リバー州立刑務所に収監されます。
しかし、実際は無実の罪で投獄され死刑執行を宣告された兄リンカーンを助けるために刑務所に潜入したのでした。
陰謀に巻き込まれた兄を救うにはこの手段しかなかったのです。
全身に刑務所内の地図を描いたタトゥーを入れており、このタトゥーが脱獄に当たり大変役に立つことになります。
また、マイケルは『潜在抑制の機能障害』をという脳障害を持ち、ＩＱが200近くあることから天才的な能力を持っていますが、これはいわゆるサヴァン症候群を指すようです。
この並外れた能力を駆使してマイケルは脱獄に挑んでいくのです。
サラ・ウェイン・キャリーズは1977年6月1日にアメリカのイリノイ州で生まれました。
ダートマス大学卒業後、演劇を始めるようになりました。
『NUMBERS 天才数学者の事件ファイル』や『ウォーキング・デッド』等にも出演しています。
ドラマ中で演じているサラは、州知事の父親を持つ刑務所内の医師ですが、ドラッグ中毒の過去を持つ孤独な女性です。
サラは医師であることに誇りを持ち、誰であれ、人の役に立ちたいと囚人相手の診療を行っています。
そして、マイケルの診療をする内に、他の囚人とは違うマイケルに関心を持ち、やがて心を通わせるようになります。
脱獄計画と並行して、サラとマイケルの関係の進展もこのドラマに彩りを添えています。
ドミニク・パーセルは1970年2月17日生まれの俳優です。
イギリス生まれですが、育ったのはオーストラリアです。
オーストラリア国立演劇学院で演技を学んだ後、テレビに出演するようになりました。
主な出演作は『ミッション:インポッシブル2』や『ブレイド3』などです。
ドラマ中では主人公マイケルの兄であるリンカーンを演じています。
リンカーンは陰謀に巻き込まれ、無実の罪で投獄されています。
副大統領の弟を殺害した罪で捕えられたのですが、逮捕に至る過程や強引な裁判内容など不審な点がいくつもありました。無実を主張しますが不利な証拠が出てくるなどし、死刑を宣告されてしまいます。
短気な性格で前科者であることも不利に働いたのかもしれません。
しかし、八方塞がりと思っていたところ、弟マイケルが助けにやってきます。
大きな陰謀により無実の罪を着せられたリンカーンはこのドラマの準主役ともいえるでしょう。
アマウリー・ノラスコは1970年12月24日にプエルトリコで生まれました。
プエルトリコ大学で生物学を修め、その後アメリカに渡り俳優として活動を始めました。
これまでに、『BROTHER』や『ワイルド・スピードX2』、『CSI:科学捜査班』等に出演しています。
ドラマ中ではフェルナンド・スクレを演じています。
フェルナンドはマイケルと同房におり、罪状は加重強盗罪です。
結婚を考えている恋人がおり、彼女を待たせることに不安を感じ、最初は拒んでいたものの脱獄計画に参加することになります。
気のいい性格で、同房のマイケルと親しくなり、脱獄計画に協力します。
ロックモンド・ダンバーは1973年1月11日にカリフォルニア州で生まれました。
これまでに、テレビドラマの『アース2』や『グレイズ・アナトミー』、『CSI:マイアミ』等に出演しています。
映画では『キスキス,バンバン』等に出演しています。
ロックモンド・ダンバーが演じるベンジャミン・マイルズ・フランクリンは黒人集団の中の1人です。
かつてはイラク駐留陸軍の軍人でしたが軍による児童虐待を告発したことで不名誉除隊処分になってしまいます。
その後生活に困ったベンジャミンは仕方なく犯罪に手を染めるようになり、逮捕されることとなりました。
しかし、家族には刑務所に入ったことを隠しており、まだイラクに駐留していることにしています。
彼はマイケルのために刑務所内で薬等の物資を調達していましたが、脱獄計画に気付き、強引に加わりました。
刑務所内では100ドル紙幣のスラングである「c-note」と呼ばれていますが、その理由は100ドル紙幣にアメリカの政治家であるベンジャミン・フランクリンが描かれているからだそうです。
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ロバート・ネッパーは、1959年7月8日にオハイオ州で生まれました。
ノースウェスタン大学にて演劇を学び、映画『That’s Life』で初出演を果たしました。
テレビドラマでは『HEROES』等に出演しています。
ロバート演ずるセオドア・バッグウェルは少年少女に対するレイプで終身刑となりました。
どんな手を使っても目的を遂げる、冷酷な両性愛者であり、何人も殺人を犯している非常に危険な人物です。
幾度も危機に瀕しますが、悪運が強く、しぶとく生き延びます。
マイケルとは敵対していましたが、脱獄計画を知り強引に参加します。
自己中心的な残忍な性格で、マイケルたちを終始翻弄するトラブルメーカーです。
脱獄計画における危険分子といえるでしょう。
ウェイド・ウィリアムズは、1961年12月24日にオクラホマ州で生まれました。
タルサ大学で医学を学び、Rutgers Mason Gross School of the Artsで演劇を修めるという異色の経歴の持ち主です。
これまでの主な出演作は『24 -TWENTY FOUR-』や、『トゥルー・コーリング』、『エリン・ブロコビッチ』などです。
ウェイド・ウィリアムズが演じているブラッド・ベリックは刑務所刑務長ですが、囚人を虐待したり、マフィアから賄賂を受け取ったりするなどしています。
母親と２人暮らしをしていて、マザコンなところもあります。
マイケルの行動を警戒しており、敵対する存在です。
収賄がばれて解雇されますが、後々、マイケルの脱獄計画に関わってくるので、この人の動向は最後まで目が離せません。
